永久歯は、全部で32本あります。
その中でも、特にトラブルを引き起こしやすいといわれるのが「親知らず」です。
そこで今回は、親知らずに関するトラブルの種類や原因、予防法などについて解説していきます。
親知らずは、智歯(ちし)、第三大臼歯とも呼ばれ、前歯から数えて8番目にある奥歯のことをいいます。奥歯の中で最も奥にあるため、歯ブラシを当てにくく磨き残しが生じてしまいます。
そのため、食べ物の一部が歯ぐきに詰まり細菌が繁殖し、歯ぐきの腫れや虫歯が起こりやすくなります。また横向きにはえている親知らずがあることがあります。
この場合、手前の歯を親知らずが圧迫し、痛みの原因になることがあります。
親知らずが他の歯に比べてトラブルが起きやすい理由を説明しました。
次は親知らずが原因で起きるトラブルについてまとめてみました。
親知らずの周りは磨き残しが多く、歯ぐきが腫れやすくなります。
親知らずの周りに炎症が起き、腫れている状態を智歯周囲炎(ちししゅういえん)といいます。智歯周囲炎は、1週間ほどで治りますが、体調が悪くなったり、ストレスが増えたりすることで免疫が落ちると、重症化することがあります。
智歯周囲炎が重症化すると、顔が腫れる、首の方まで炎症が広がることで気道が圧迫され、呼吸困難になることがあります。
親知らずが骨の中に埋まっている場合、袋状の病変に覆われていることがあります。
これを含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)といいます。含歯性嚢胞は痛みがなく、歯科医院でレントゲン写真を撮って偶然発見されることがほとんどです。
含歯性嚢胞を長期間放っておくと、嚢胞が大きくなり顎の骨を溶かしてしまうことがあります。
親知らずは、真っ直ぐはえていても、一番奥にはえているために磨き残しが多く、虫歯になりやすい傾向にあります。虫歯が大きくなると、歯の神経に炎症が起きて痛みが生じることがあります。
親知らずが斜めにはえていると手前にある奥歯との間に食べ物が詰まりやすくなります。その結果、親知らずだけでなく、手前の奥歯も虫歯になりやすくなります。
また、汚れがたまると口臭の原因にもなります。
親知らずが斜めにはえていると、はえる過程で手前の奥歯に力がかかり、歯並びが悪くなったり、かみ合わせが変化したりすることがあります。
かみ合わせが変化すると顎関節に負荷がかかり顎関節症になることがあります。
では、親知らずのトラブルを防ぐためにはどのような方法があるのでしょうか。
予防方法をまとめてみました。
親知らずは、歯ブラシの毛先を当てにくい位置に存在します。
そのため、親知らずを磨く際は、毛先がまとまっているタフトブラシなどを用いて磨きましょう。またフロスを使用して歯と歯の間も忘れずに掃除するようにしましょう。
また、歯科医院や薬局で販売されている洗口液なども併せて使用すると、更にお口の中を綺麗にすることができます。
親知らずがはえてくるとかみ合わせが変化することや手前の歯が虫歯になることがあります。
親知らずによる影響を最小限に留めるためにも、歯科医院で定期的に検診を受け、変化がないかどうか診察してもらいましょう。また、頻繁に歯ぐきが腫れる時は、担当医に相談しましょう。
ここまでで、親知らずに関するトラブルについてまとめました。
この項目では、親知らずを抜いた後に起こるトラブルについてまとめてみました。
親知らずを抜いた後は、血餅(けっぺい)と呼ばれる“かさぶた”のようなものが歯を抜いた後の穴を塞ぎます。
ドライソケットは、親知らずを抜いた後の穴が血餅により覆われず、骨が露出した状態です。通常であれば、親知らずを抜いた後の痛みは、2〜3日ほどで治りますが、ドライソケットになると、1週間以上痛みが続くことがあります。
親知らずを抜いた後は、血餅を洗い流さないためにうがいをしすぎないように注意しましょう。
斜めにはえている親知らずを抜歯するために歯ぐきを切ることがあります。この場合、親知らずを抜いた後は、唾液に混じる程度の出血がみられることがあります。
しかし、親知らずを抜く過程で動脈を傷つけた場合は、お口に溜まるくらいに出血することがあります。親知らずの抜歯後に多量の出血がある時は、歯科医院に相談しましょう。
下の親知らずの周りには、下歯槽神経(かしそうしんけい)、舌神経(ぜつしんけい)と呼ばれる神経が通っています。
下歯槽神経は、下唇などお口の周りの感覚を支配している神経です。
舌神経は、舌の前の方の味覚や痛み、熱い冷たいなどの感覚を認識している神経です。
親知らずの抜歯過程でこれらの神経が傷つくと、お口の周りが痺れや舌の感覚が弱くなる原因になることがあります。神経損傷が起きた場合、ビタミン剤などを服用し経過を診ることがあります。
今回は、親知らずが原因で起こるトラブルについてまとめました。
親知らずは、奥歯の中でも最も後方にあるため、磨き残しが多くなってしまいます。そのため、他の歯と比べでトラブルが起きやすい傾向にあります。
親知らずのトラブルを防ぐためにも日常の歯磨きをしっかり行い、定期検診を受け、親知らずに汚れが溜まらないように心がけましょう。
親知らずの抜歯が不安な方、他の医院で抜歯を断られた方、大学病院を紹介された方 まずは一度渋谷歯科へご相談下さい。
経験豊富なドクターが患者様のお悩みを丁寧に伺います。
親知らずの抜歯は、60分と非常に長い時間を予約でおとりします。基本的に60分以上の時間がかかることはありませんが、あらかじめ何が起こっても良いように長めの予約時間にしております。当日のキャンセルや無断キャンセルは、なさらないよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。
キャンセルの場合は3日前までに電話連絡ください。スムーズな親知らず抜歯への皆様のご協力何卒よろしくお願いします。
生え方 | 抜歯費用 | |
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真っすぐ | 初診料約3,200円 + 処置代約1,500円 + 薬代500円 |
約5,200円 |
斜め | 初診料約3,200円 + 処置代約2,000円 + 薬代500円 |
約5,700円 |
真横 | 初診料約3,200円 + 処置代約4,500円 + 薬代500円 |
約8,200円 |