親知らずは、突然急に痛み出し生活に支障をきたすことや、場合によっては抜歯をしなければならない厄介な歯です。
ではなぜ、人間にこのような歯がはえてくるようになったのでしょうか?
今回は、そんな親知らずの歴史について解説致します。
親知らずが生えてくるようになった理由、それは、古代人と現代人とで食生活に違いがあったからだと言われています。
昔の人々は木の実、動物の生の肉や穀物など、現代人と比べて硬い物を食べていました。
食べるときに強い力で噛むことが習慣になっていたため、現代人と比べて顎の骨が発達し、親知らずがはえてくる空間が十分にあったのです。
そのため、大人になってからはえてくる親知らずも、真っ直ぐにはえる可能性が高く、食事をするときに重要な歯だったと推測されています。
しかし、現代人の食事は昔に比べて柔らかい食べ物を食べることが多くなり、顎の骨が発達する必要がなくなりました。
そのため、親知らずを使う必要がなくなり、親知らずがはえてくる空間がなくなってしまったと考えられます。
それにより、昔は真っ直ぐにはえていた親知らずが、今では斜めや真横に向かってはえ、隣の歯を圧迫してしまうなどの問題が起きるようになってしまいました。
このように、古代人には重要だった親知らずですが、現代人には不必要な悩みの種となっているのが現状です。
ただ、現代で親知らずは全ての人にはえる歯ではなくなっています。
退化した歯とも言われ、歯ぐきの中に埋まっている場合や、そもそも親知らず自体がない方もいます。
親知らずのはえ方は人によって様々です。
一つ目は、古代の日本人は50歳未満で寿命を終えていました。
そのため、最後にはえてくる永久歯がはえる頃には親は亡くなっていて、「親知らず」と呼ばれるようになったという説です。
二つ目は、親知らずは、最後にはえてくる永久歯で、正式には「第三大臼歯」という歯です。
この歯は、親が子供の歯の世話をしなくなり、子供が自分で管理する時期にはえるため「親知らず」と呼ばれるようになったという説です。
三つ目は、乳歯は抜けて永久歯にはえ変わりますが、親知らずは何もないところにいきなりはえてくることが由来になっているという説です。
四つ目は、他の歯より遅くはえてくるということから、周囲から気づかれにくいという意味で「親知らず」と呼ばれています。
親知らずは抜いたほうが良いと思われる方も多いと思います。
しかし、実際は必ず抜歯をしなければならないということもなく、はえ方によっては抜かないままでも良い場合もあります。
それは例えば、真っ直ぐはえている場合です。
歯列や、隣の歯に悪影響を与えていない、痛みや腫れがないという状態であれば、抜歯は必要ないと判断されることもあります。
一方で、歯ぐきの下に埋まって見えない、または少しだけ見えているなど、真っ直ぐ綺麗にはえていない親知らずは、細菌や歯垢が溜まりやすくなります。また、歯ブラシが届きにくいため、虫歯や歯周病になる原因となっていることがあり、抜歯が必要なことが多いです。
古代人と現代人とで食生活に違いが出てきたことから不必要になってしまい、虫歯や痛みの原因になるなど対処に困る親知らずですが、歯を失ったときに親知らずを抜いて移植し、欠損部分を補うという治療方法もあります。
今現在、自分に親知らずは、はえているのか?痛みがある、または痛みはないがどうしたらいいか悩んでいる方は、一度歯医者に行き、どのようなはえ方をしているか、放置しても問題ないかなど、相談することをおすすめします。
また、年齢を重ねるごとに骨や歯が硬くなっていくため、親知らずを抜くことが困難になっていきます。
さらに、若いうちに抜いた方が傷の治りが早いというメリットがありますので、気になる方は早めの受診が肝心です。
親知らずの抜歯が不安な方、他の医院で抜歯を断られた方、大学病院を紹介された方 まずは一度渋谷歯科へご相談下さい。
経験豊富なドクターが患者様のお悩みを丁寧に伺います。
親知らずの抜歯は、60分と非常に長い時間を予約でおとりします。基本的に60分以上の時間がかかることはありませんが、あらかじめ何が起こっても良いように長めの予約時間にしております。当日のキャンセルや無断キャンセルは、なさらないよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。
キャンセルの場合は3日前までに電話連絡ください。スムーズな親知らず抜歯への皆様のご協力何卒よろしくお願いします。
生え方 | 抜歯費用 | |
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真っすぐ | 初診料約3,200円 + 処置代約1,500円 + 薬代500円 |
約5,200円 |
斜め | 初診料約3,200円 + 処置代約2,000円 + 薬代500円 |
約5,700円 |
真横 | 初診料約3,200円 + 処置代約4,500円 + 薬代500円 |
約8,200円 |