親知らず抜歯後に行ってはいけないことextraction

これだけはしないで!
親知らずの抜歯後に気を付けること

親知らずとは、永久歯がはえそろった後、一番奥にはえてくる歯のことです。
18〜20歳にはえてくることが多く、別名「智歯(ちし)」「第三大臼歯」とも呼ばれます。
歯ブラシが当てにくく汚れが溜まりやすいため、虫歯や歯周病になるリスクが高く、痛みや腫れなどのトラブルが起きやすい歯になります。

親知らずがはえている人は、抜歯について考えたことがある人が多いのではないでしょうか?
「親知らずの抜歯=痛い」と思っている人がほとんどだと思います。
抜歯中は麻酔が効いているため痛みはありませんが、抜歯後の痛みには個人差があり、強い痛みが出る人もいれば、全く痛みが出ない人もいます。

上顎は歯を支えている歯槽骨が柔らかいため、親知らずの抜歯も短時間で行えます。
真っ直ぐはえていれば、抜歯後痛みや腫れが出ることも少ないです。

下顎は歯根と歯槽骨が強固にくっついているため、抜歯も困難になります。
特に親知らずが歯ぐきの中に埋まっている場合や斜めにはえている場合は、歯ぐきの切開や縫合などの処置が必要になります。
また、下の親知らずの歯根付近には、下歯槽神経というしっかりした神経が通っています。
抜歯の際にこの下歯槽神経が圧迫され傷付いてしまうと、麻痺などの症状が出ることがあるので、事前にCT撮影をしてから抜歯をすることもあります。

抜歯は外科手術なので痛みが出ることもありますが、痛みを最小限にするために気をつけることをお伝えします。

抜歯後の痛みはいつまで続く?

痛みのピークは麻酔が切れた頃です。
その後2、3日痛みが続くことが多く、長くても1週間程度で治まることがほとんどです。

抜歯後は、2日程度で血餅(けっぺい)と呼ばれる血の塊が作られます。
この血餅が、血を止めたり、細菌感染を防いだり、傷が早く回復するために非常に重要な役割をしています。
血餅が取れてしまうと痛みや出血の原因になってしまうため、注意が必要です。

抜歯箇所の穴は1ヵ月ほどで塞がりますが、中の骨が元の状態に戻るまでには半年〜1年程かかります。

親知らず抜歯後に痛くならない方法 親知らず抜歯後について

抜歯後の注意:7つの「してはいけないこと」

①舌や指で触らない

傷口が気になると思いますが、触らないように気をつけましょう。
血餅が取れてドライソケットという症状が出てしまう可能性や細菌感染の原因になります。
食べかすが入り込むことがありますが、そのまま傷口が塞がることはないので、そっとしておきましょう。
どうしても気になる場合は、歯科医院へ連絡し、歯科医師に洗浄してもらいましょう。

②強くうがいをしない

抜歯後は出血が続くため、うがいをしたくなると思いますが、強くうがいをすることで血餅が取れてしまう恐れがあります。
出血が気になる時は、ガーゼを強く噛んで圧迫止血をしましょう。
また、歯磨きをする際も歯ブラシが傷口に当たらないよう、最低でも1週間程は特に注意が必要です。

③処方された薬をしっかり飲む

抜歯後は、抗生物質と痛み止めが処方されます。
抗生物質は化膿を抑え、感染予防の役割があります。痛みがなくても処方された分はしっかり飲み切るようにしましょう。
痛み止めは、痛みがなければ飲む必要はありません。逆に痛みが心配な方は、麻酔が切れる前に飲んでおくと安心です。

④食事は消化が良く、柔らかいものを

食事は、麻酔が切れてくる2~3時間後以降に抜歯をした反対側で噛むようにしましょう。
おかゆやうどんなど、柔らかくて刺激の少ないものが良いでしょう。
辛いもの、酸っぱいものや香辛料の強いものなどは傷口に刺激が加わり、痛みが感じやすくなります。
また、固いものや粘着性のあるものは血餅が取れてしまう可能性があるので、極力控えましょう。

抜歯後の「食事」について

⑤運動、入浴、飲酒を避ける

体温が上昇すると血行が良くなり、血が止まりにくくなります。
抜歯当日はシャワーをさっと浴びる程度にし、安静に過ごしましょう。

⑥喫煙

喫煙は、血液の循環が悪くなるため、傷口の治癒スピードに影響を及ぼします。
細菌感染のリスクもあるため、最低でも2、3日は禁煙するようにしましょう。

⑦冷やしすぎに注意

氷やアイスノンで急速に冷やすと血行が悪くなり、痛みや腫れが悪化してしまうことがあります。
痛みが続く時は、濡れタオルなどで軽く冷やすようにしましょう。

親知らず、抜歯後の処置

強い痛みが続く場合は要注意

抜歯後3、4日目に強い痛みが出ることがあります。
これはドライソケットといって、「ドライ=乾いた」「ソケット=抜歯窩」という意味です。
通常は血餅が傷口を覆っていますが、何らかの原因で血餅が剥がれてしまうと骨が露出し、細菌感染が起こっている状態です。
ドライソケットは、抜歯窩を消毒し、抗生剤の軟膏を注入して治療します。
新たな血餅を作るために、麻酔をして出血させる、再掻爬(さいそうは)という処置を行うこともあります。
ドライソケットの自然治癒は難しいため、痛みが引かない、膿の味がするなど気になる症状があれば早めに受診することをおすすめします。

親知らず抜歯とドライソケット

まとめ

いかがでしたか?

親知らずは絶対に抜歯しなければいけないものではありません。
抜くリスク、抜かないリスクをしっかり理解し、自分自身が納得のいく決断をしましょう。
もし抜く決断をした場合、抜歯後の注意を頭に入れておけば、少しは不安が和らぐのではないでしょうか。

心配なことがあれば、かかりつけの歯科医院に相談しましょう。

親知らずの抜歯なら渋谷歯科
親知らず抜歯外来

親知らずの抜歯
お気軽にご相談下さい

親知らずの抜歯が不安な方、他の医院で抜歯を断られた方、大学病院を紹介された方 まずは一度渋谷歯科へご相談下さい。
経験豊富なドクターが患者様のお悩みを丁寧に伺います。

             

親知らずの抜歯相談について

ご予約はこちら

※親知らずキャンセルポリシー

親知らずの抜歯は、60分と非常に長い時間を予約でおとりします。基本的に60分以上の時間がかかることはありませんが、あらかじめ何が起こっても良いように長めの予約時間にしております。当日のキャンセルや無断キャンセルは、なさらないよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。
キャンセルの場合は3日前までに電話連絡ください。スムーズな親知らず抜歯への皆様のご協力何卒よろしくお願いします。

一般的な親知らずの抜歯費用
生え方 抜歯費用
真っすぐ 初診料約3,200円 +
処置代約1,500円 +
薬代500円
約5,200円
斜め 初診料約3,200円 +
処置代約2,000円 +
薬代500円
約5,700円
真横 初診料約3,200円 +
処置代約4,500円 +
薬代500円
約8,200円
※親知らず抜歯のリスク・副作用等
  • ①当日に抜歯できない場合がありますので緊急の場合はお電話でご相談ください。
  • ②抜歯後に腫れる期間を考慮したスケジュールを立ててください。 抜いてから4日間は腫れ、通常の状態に戻るには約7日間〜10日間かかります。
  • ③抜歯後2〜3日間は唾液に血が混ざります。 会議や発表、イベントがある場合は予約をお控えください。
  • ④抜歯後ドライソケットなどで痛みが続く場合があります。 ドライソケットになった場合は治るのに10〜14日間かかります。 抜歯前に注意点を詳しくお伝えします。

親知らずの抜歯 治療例