親知らずが腫れる理由extraction

知っておきたい
親知らずが腫れる3つの原因と
自宅で出来る応急処置

頬が急に腫れてしまった。実はその腫れは親知らずが原因かもしれません。親知らずが原因で頬や歯ぐきが腫れる理由は3つ考えられます。

虫歯

まず考えられるのは虫歯です。親知らずには虫歯になるリスクが高い理由があります。

●顎の退化により、親知らずが生えるスペースが十分にない

●斜めに生えていることや歯ぐきに埋っているケースが多い

●1番奥にあるので歯ブラシが届かない

●治療をしてもまた汚れが溜まりやすい

●生え方によっては隣の歯との間が清掃できず、隣の歯も虫歯になる

虫歯が疑われる場合は、歯科医院でレントゲンを撮り「虫歯がどこまで進行しているか」「隣の歯への影響」を考えて抜歯をするか判断します。

智歯歯周炎(ちし ししゅうえん) 

親知らず(智歯)が原因で起こる歯ぐきやその周囲の炎症のことを指します。

智歯歯周炎は段階を追って、以下のように悪化していきます。
1. 親知らず周囲の歯ぐきが腫れて、触ると痛い、膿が出る
2. 腫れの範囲が広がり、つばを飲み込むと痛く辛い
3. 口が開けにくくなり、人から見ても顔面の腫れが分かる
4. 全身の発熱、頭痛、倦怠感が現れる

歯ブラシが届きにくく、ケアがしづらい親知らず。細菌の温床となり、親知らずの周りに炎症が起きて智歯歯周炎へ発展していきます。 疲れや寝不足で体の抵抗力が落ちたときに、細菌が急増して症状を引き起こすこともあります。
智歯歯周炎を繰り返されると、手前の歯との間の骨が溶ける、細菌が顎の中に入り込んで入院するようなケースもあります。

親知らずを抜歯した

虫歯、智歯歯周炎などにより親知らずを抜いたほうが良いと判断した場合、抜歯を行います。親知らずの抜歯は外科要素が高く、腫れを伴うことが多いです。

抜歯の部位、親知らずの生え方によって、抜歯の方法と難易度がそれぞれ異なります。

●下の親知らずを抜く

●歯ぐきに埋っている親知らずを抜く

●骨を削る

●歯ぐきを切開(切る)する

上記の抜歯は、抜歯後の腫れが大きくなる傾向があります。腫れ方には個人差があるため、歯科医師から抜歯後のリスクについて事前説明をよく聞き、計画的に抜歯を行う必要があります。炎症が出ている当日に抜歯を行えることはほとんどありません。

親知らずと歯茎

腫れて痛い時、自宅で出来る応急処置

夜間や休日など歯科医院が開いていないときに自宅で出来る応急処置をお伝えします。

●炎症で腫れがひどい時は冷やす
氷や保冷剤ではなく濡れタオルで冷やします。冷やすことで炎症を抑えて痛みを軽くすることができます。(冷やし過ぎは逆効果です。)

●市販の痛み止めを服用する
現在、薬局で市販されている痛み止めは、医療機関で出されるものと成分が近いものもあります。痛くて何も食べられない、眠れないと体力が低下してしまうので、痛み止めを服用し、体調を回復するようにしましょう。

●うがい薬で口の中を消毒する
イソジンやコンクールなど、刺激は弱いが殺菌作用が強いうがい薬を使って消毒をします。リステリンなどアルコール成分の強いものは刺激になるので避けるようにします。歯を磨くときは柔らかい歯ブラシを使い、多少の出血は気にせず、汚れをためないようにします。

●安静にして体力を回復する
疲れや寝不足など、体の免疫が低下したときに炎症が起きます。炎症が強く食欲がないときは、高カロリーゼリーなどを利用し、安静にして体力を回復させましょう。

急に痛み始めた親知らずの対処法

親知らずの腫れの期間や治療法は?

腫れは、多くの場合1週間程度で治まります。
しかし智歯歯周炎の場合、一度腫れが治まっても、抵抗力が落ちたときにまた再発を繰り返す特徴があります。

院での治療は以下になります。
1. 炎症部分を洗浄する
2. 抗生物質の軟膏を塗布
3. 抗生剤と消炎鎮痛剤の処方で痛みと腫れを早めに改善させる

療は、親知らずを抜歯することです。しかし炎症や痛みが強い場合、抜歯をすることもすぐにできません。腫れや痛みが出ないように予防することは出来るのでしょうか?

親知らずの生え方別・抜歯方法

腫れて痛くなる前に歯科医院で定期検診を受けましょう

「痛い」という症状がないのに、定期的に歯科医院へ行くことは面倒に思われるかもしれません。しかし定期検診を受診することには、大きなメリットがあります。

虫歯の早期発見

痛みもまだない初期の虫歯の処置は、通院回数が1~2回で済みます。

レントゲン撮影(1年に1回程度)

肉眼で見えない場所で起こっている虫歯や歯周病、親知らずの生え方などを確認することができます。特に親知らずに関してはレントゲンで状態を知っておくことが重要です。

歯のクリーニング

歯磨きでは落としきれない汚れを落とし、虫歯を予防できます。

定期検診の頻度は「3~6ヵ月」に1回が推奨されています。定期的に検診を受けることは、結果的に通院回数も治療費も抑えられ、治療後の痛みや腫れが小さく済みます。

親知らず抜歯の痛みを小さくする方法

まとめ

最後にレントゲン写真で親知らずをチェックしてもらったのは、いつか覚えていますか?
1番奥に生えていて、ケアと意識が行き届かない親知らず。
しかしトラブルが起きやすく、放置しておくと重篤な症状を引き起こす厄介な特徴をもっています。違和感が出る前に定期検診を受け、自分の親知らずの状況を把握しておくことが最も大切なことと言えます。

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親知らずについて親知らずの抜歯について

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※親知らずキャンセルポリシー

親知らずの抜歯は、60分と非常に長い時間を予約でおとりします。基本的に60分以上の時間がかかることはありませんが、あらかじめ何が起こっても良いように長めの予約時間にしております。当日のキャンセルや無断キャンセルは、なさらないよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。
キャンセルの場合は3日前までに電話連絡ください。スムーズな親知らず抜歯への皆様のご協力何卒よろしくお願いします。

一般的な親知らずの抜歯費用
生え方 抜歯費用
真っすぐ 初診料約3,200円 +
処置代約1,500円 +
薬代500円
約5,200円
斜め 初診料約3,200円 +
処置代約2,000円 +
薬代500円
約5,700円
真横 初診料約3,200円 +
処置代約4,500円 +
薬代500円
約8,200円
※親知らず抜歯のリスク・副作用等
  • ①当日に抜歯できない場合がありますので緊急の場合はお電話でご相談ください。
  • ②抜歯後に腫れる期間を考慮したスケジュールを立ててください。 抜いてから4日間は腫れ、通常の状態に戻るには約7日間〜10日間かかります。
  • ③抜歯後2〜3日間は唾液に血が混ざります。 会議や発表、イベントがある場合は予約をお控えください。
  • ④抜歯後ドライソケットなどで痛みが続く場合があります。 ドライソケットになった場合は治るのに10〜14日間かかります。 抜歯前に注意点を詳しくお伝えします。

親知らずの抜歯 治療例